六月某日 雨。とめどなく雨。
外出する気も失せる位、地面に叩きつける雨音。
ワタシは寝姿のまま布団に潜っていた。
雨の日特有の薄ぼんやりとした窓の外とガラスに付いては流れる雨粒が
いっそう気だるいような寝ぼけ半分のような夢うつつなひとときを紡いでいく。
ぼんやりとした意識が雨音に段々集中していく。
激しい音。ざぁざぁというよりもじゃばじゃば。
なにか器から溢れかえっているような零れ落ちては叩きつける音。
音。音。音。
なぜこれだけはっきりと音だけが鮮明に耳に残るのだろう。
窓ひとつ隔てているはずの雨音は何故かその音をはっきりとワタシの耳に伝える。
なんとなく違和感を感じて意識がだんだんはっきりしてくると。。。。。。
音の正体は外ではなく部屋の中だった。
昨晩、ワタシは仕事から戻ってくるなりお風呂の支度をしたところで
グッタリと横になってしまっていた。
慌ててワタシは浴室に駆け込んだ。
浴槽からたゆたゆとお湯はあふれ出し。浴室はすっかり霧の世界。
寝ぼけたままのワタシは体勢を崩して浴室にへたり込んでしまった。
起き上がりお風呂のお湯を止めようと近くにあった物に
手をかけて起き上がろうとしたら突然頭上からシャワーの洗礼。
寝姿のまま、雨の降る中、外にも出てないのにずぶ濡れ。。。。。。。
すこし気持ちが凹んでしまった。
ベビードールの生地が水に濡れて身体にぴったりくっついていく。
なんだか生暖かい感触に徐々に包まれていくのが気持ちよくておかしくて。
ワタシはひとりくすくすと自分の愚かさを笑ってしまった。
このままお風呂に入っちゃおうかな。
子供の悪戯心にもにた感情がつまらない一日を楽しくしてくれる予感がした。
すると今度はチャイムのなる音。
何度か聞こえてワタシはふと我に返る。
出なくちゃ。。。。。。
そこでまた再び我に返る。
このままの格好じゃとも開けられないな。。。。。
ワタシがいそいそと浴室から出ようとした瞬間。
何故か部屋の戸ががちゃりと開く音がした。
嘘。。。。。。。
001「あのぉ。。。。。すみません。。。。いませんか?」
聞き覚えのあるような無い様な。。。
「あのぉ。。。。。ちょっと困ってるんですけど。。。。」
困ってる。。。。なぜ?そして。。。。。誰?
「あのぉ。。。。水がボクの部屋の天井から漏れてるんですよぉ。。。。。」
は。。。。思い出した。
声の主は紛れもなく下の階に住んでいるカレの声だった。
普段でもよくエレベーターで一緒になったり。
近所のカフェで行き会って挨拶するあのカレの声。
ワタシはなおさら浴室から出る事ができなかった。
「緊急なんで。。。。御邪魔しまぁす。。。。」
えぇ!!!!
002不安と緊張感がじわじわとワタシを襲ってくる。
とにもかくにもこのお湯を止めないとカレの部屋も大惨事だなぁ。。。。。
でも。。。。。
003なんだか申し訳ない気持ちと切迫した状況にワタシは泣きたくなった。
って言うか、もう泣いてた。
ずぶ濡れのまま、ずぶ濡れの中、泣いてた。
声も出せずに泣いていると。
「あの。。。大丈夫ですか?もしかして。この中にいらっしゃるんですか?」
本当に心配しているような声でカレが話しかけてくる。
ワタシは意を決して応えようとしているけれど無理。
やっぱり無理だよぉ。こんな状況で。。。。
が、冷静なもう一人のワタシは考えた。
このお湯を止めればいることに気付いてくれる。
まずお湯を止めて、また話しかけられたときには返事しよう。
ワタシは意を決してお湯を止めてみた。
あれ?。。。。
004しばしの沈黙。。。。。
そして、突然カレは話し出した。
「ご!ごめんなさい!やっぱりいらっしゃったんですね!
女性の部屋に勝手に入り込んで、なんだかとても申し訳ない気持ちに
今更ながら押し潰されそうな心境です!本当にごめんなさい!」
ワタシは浴室の濡れた床にへたり込んでしまった。
005応えられないワタシをカレは更に心配するように話しかけてくる。
「あの。。もしかして。。。気分でも悪くなっちゃったとか?
もしかして!うごけなくなっちゃってるんですか????」
あたふたしている影が浴室の前を右往左往している。
どうしよう。。。
006いろんな感情が入り乱れてワタシは何だか意識が遠のいていった。
大丈夫ですか?あの。。。大丈夫ですか?
遠くから聞こえるカレの声
カレの。。。。声?
007必死な形相でワタシを覗き込んでいるカレ。
カレの視線とワタシの視線はぴったりと合ってしまった。
浴室の灯りのスイッチを入れるカレ。
!!!!!!!!!
008「は!無事。。。ですよね。よかったぁ。。。。ってよくないかな。この状況。」
カレもまたパニック状態になっている。帰るに帰れず。その場であたふたする。
「でも!でもでもでも!大丈夫です!あの。。。その。。。なんていうか。
キレイデス!確かになんで風呂場でそういうの着てそんな状況なのかわかりません!
だけどキレイだし!なんていうか。。。もう恥も外聞もないです!お互い様です!」
え・・・・?
009目の前のカレもまた、、ずぶ濡れで立っていた。
水漏れの対処をしていてカレもずぶ濡れになったままこの部屋の戸を叩いたらしい。
必死でワタシの様子を探ってくれていた汗といっしょくたになってずぶ濡れ。
それよりも濡れてぴったりとくっ付いてるスエットの股間がくっきりと
カレの元気なあそこを際立たせているほうに目がいってしまった。
「たしかに。お互い様だよね。」
ワタシは思わず吹きだしてしまった。
カレもつられて笑う。
「でしょ。お互いずぶ濡れだし訳わかんなくなっちゃいましたよ。」
陽気に応えるカレ。
ワタシはふと呟いてしまった。
「あ。。。お互い様ってそういうことか。。。。。」
カレは笑いながら応える。
「他にどんなお互い様があるって言うんですか。」
ワタシはカレの股間を指差した。
「あ。。。。。」
カレはようやく自分の状況に気付くも手の打ちようがないといった感じで
なんだかその様子がワタシのこころをぎゅっとつかんだ。
パッと観て同じ歳くらい。前から気になっていたし。
そんなヨコシマな想いがワタシに囁きかけてくる。
誘っちゃえ。。。。。。。
「ワタシも。。。。。」
010カレが生唾を飲む様子にワタシはエスカレートしていった。
充分恥ずかしい思いをしたワタシは自分でも信じられないくらい大胆だった。
「ねぇ。。。。。。。」
011そういうとカレも思い切りが付いたのかおもむろに自分のモノを取り出した。
ワタシは濡れたベビードールのままカレの熱くて硬いモノを挟み込んでみる。。。。
カレは少し声を漏らしながら感じ始めている。
「ねぇ。。。。。。。」
012ワタシもだんだんカレの熱さが伝ってきてゆっくりと濡れだしていた。
自然とワタシはカレの熱くて硬いモノを口に含んで愛撫する。
カレのはちきれそうな弾力が舌に伝ってくるたびにワタシの中も
くちゅくちゅ音立てて溢れていった。
充分にカレのモノが入れやすくなったところで。。。。。。
ワタシは身体にぴったりと吸い付くようになっていたベビードールを脱いで。。。
思うままの言葉を発していた。
013カレももう我慢できなかったようで。。。。。
ワタシは壁に手を付かされて。。。
後ろから彼の熱い固まりがゆっくり入ってくるのを感じていた。
下から突き上げられるように。。。。
カレの熱いモノが何度も出し入れされるたびに。。。。
浴室にはワタシの粘り気ある音が木霊する。。。
カレの動きが徐々に激しくなって。。。。
014カレの昂ぶりがそのまま奥にたっぷりと注がれていった。。。。
しばらくカレに後ろから抱きしめられながら余韻に浸っている。。。。。。
雨に降られ、心泣かされ、身体も濡れて、やがて暖かく包まれた。
「とりあえず、全部流さないとね。」
私は笑顔でそういってカレにキスしてからシャワーのノズルを回した。
xxx
015数時間後、、、、、慌てて二人でカレの部屋の様子を見に行ったのは言うまでもない。
rain in rain .....end
(〃∇〃) てれっ☆
何だかポワ~ンと可愛らしい感じ。キュンキュンしちゃいましたぁ~(*..) ポッ