EQ2 ストーリー 049
エロクエストーリー第二部
干渉
「ひとつ忠告ですが。。。。姫はすぐ目の前にいますよ。。。。。」
あぁ。。。。まいりましたねぇ。。。。王との接見も終えていないのに。。。。
のんのんは前方のある一点を見つめながら呟いた。
「ゆうこちゃん。。。ちょっと下がっててくれるかな。」
そう言ってのんのんはゆうこ副長を後方までエスコートすると再び元の位置へと戻った。
「HAKU。君はそこでお嬢様方の周りに結を張って下さい。えぇっとこの場合は。。。。
そうですねぇ。。。。絶対領域レベルで。」
「絶対領域レベルって。。。。」
「そう、絶対領域レベル。お嬢様方の安全だけを確保。周囲は。。。。致し方ないでしょう。」
「は、はい。。。。かしこまりました。」
HAKUは懐からガラスの小瓶を出すと足早に七の面々の周りを駆け巡っていった。
小瓶から微かに流れ落ちる雫がキラキラと七の面々を取り囲んでいく。
「戦うの?」
「戦いね!」
「戦うわ!」
特攻さんは意気揚々と好戦的な態度で臨む。
ゆうこ副長は特攻さんを制止する。
「いや、なんだかすんごい大変な状況みたい。手に負えないって感じ。。。。。」
珍しく後ろ向きな発言に七の面々はざわめき立つ。
天上天下唯我独尊。圧倒的なまでに強さを見せ付ける存在のゆうこ副長。
彼女の口から制止が掛かるとなればよほどの事なのだろう。
そう、今、七の面々の目前にあるであろうものはよほどの事なのだ。
「皆さんはこの円の中から出ないでくださいネ。」
HAKUはそういって七の面々の中央に納まった。
「では。。。。解呪!!!!!!!!!!!!!!!」
HAKUの掌が地面に叩きつけられると先程の雫で描いた円から光が天目掛け照射される。
際限なく天まで延びる光の壁。
「師匠。5分決着でお願いします。」
HAKUはのんのんにそう叫んだ。
「5分。。。。。。よいでしょう。。。。。。そうそう。皆さんはそれでもこの目の前の存在が
露になったら直視しないでくださいネ。。。。。。もってかれちゃうかもしれないので。」
そういってのんのんは前方の何も無い場所に話しかけ始める。
「もうそのへんで良しとしませんか?そちらの準備もまだ整ってないようですし。このまま姫を持っていかれても
少々私どもも困るのですよ。ちなみにその姫の鍵は。。。。。あぁ。。。もうご存知ですね。」
のんのんの立つ目の前の空間は微妙に揺らめいていく。
そこには二つの人影が映し出される。
片方は長髪の男性。もう片方は上半身を晒されたメイド服の女性。
「あ、あやちん姫!!!!!!!!!!」
ゆうこ副長はそのシルエットに向かって叫んだ。
「観てはいけません!!!!」
HAKUが後方からゆうこ副長の肩を掴む。
「無、無理を言うな!!!!!」
HAKUの掴む手を払い除けようとするゆうこ副長。
ゆうこ副長はHAKUの顔を睨みつける。が、HAKUの瞳をみて驚く。
真っ白で何も無いその瞳に何もかもが晒されてしまったかのような感覚。
ゆうこ副長はその場で硬直してしまう。
「こんなの比じゃないですよ。相手方は。。。。。。」
ゆうこ副長はHAKUの言葉と視線で拘束されてしまった。
「HAKU。サポートも怠らずに。たぶん。何人か干渉されてしまいますでしょうから。」
のんのんはHAKUに言及した。
そして更に前方に語りかける。
「よいのですか?城も島も全部露にして。。。。それともそれが狙い。ですか。
あぁ。。。。もしやそろそろ向こう側も動き始めたとか。。。。。。」
のんのんの言葉に前方からようやく答えが返ってくる。
「ほぉ。。。。。オマエ。そうか。お前達も動き出すか。。。。。知ってるぞ。お前達の事は。
知っていた。といったほうが正しいかもしれないが。。。。そうなると。七色使いやらもお出ましって事か。」
のんのんは笑みを溢しながらその言葉に応えた。
「彼は厄介ですからねぇ。以前、あなた方の半数を殲滅したのは彼。といっても過言ではないですから。
あれからすでに何度かの転生も終わっている。またも少々手こずりますよ。。。。テロル。。。。」
のんのんがそういうと目の前の空間の捻れは一層激しくなりその場にははっきりと姿が映し出された。
長い銀髪はウエーブしていて瞳は闇のように深い黒。唇は青白く透き通り。不敵な笑みを浮かべる。
褐色の肌は露に濡れ。背中の大きな羽根は黒く輝いている。
「久しく聞いてなかったその言葉。テロル。そう。私はテロル。魔界の頂点にして魔界そのもの。
万物に絶対的な恐怖を与える存在。高潔なる血によって私は死を死で繰り返し死を極めんとするもの。
今こうしてこの世に現れるはもっとも高潔なる血。王家の血を手に入れんとしてのこと。誰にもジャマはさせぬ。
誰にも止められぬ。この世は再び魔界の支配する千年地獄へと堕ちて行かん。」
全身からみなぎる真っ黒なオーラが禍々しく辺りを侵食していく。
のんのんさえもこのオトコの視線を直視することは命を取られかねないと警戒していた。
「わかりました。あなたの蒙昧な演説。しかと肝に銘じておきましょう。ですがワタシもはいそうですかと
納得するわけには行かない立場なのです。どうかそろそろその懸命に奉仕しているその少女を返してくれませんか?」
あやちん姫は完全に快楽に支配されている様子でテロルと名乗る男のモノを奉仕し続けている。
「ようやく良い具合になってきたというのに。。。。。まぁいいだろう。しかしながらただ返すわけにもいかんな。
おいそこのお前。俺はこ奴の兄に似ているか。それともこ奴の兄そのものか?」
すっと指差す方向はのんのんをすり抜けてキリナを指していた。
「まさか。。。。。。。。み、見えてるのか。。。?!」
のんのんは驚愕する。。。。。。。。。
「ひゃう!」
全てを見透かされたような感覚がキリナを襲い、全身におぞましい感覚が駆け巡る。
何かが入ってくる。。。。。何かに支配されていく。。。。。何かに犯されていく。。。。。。
キリナはその場に倒れこむと自らを慰め始めた。
「あ、あちゅい。。。。。ここが。。。。溶けちゃう。。。。」
尻を持ち上げてヒクヒクと腰を浮かせながら自分の指で慰めていくキリナ。
「ま、まさかそんな。。。。。。」
絶対領域で施した結界に難なく入り込んでくるテロルの呪言にHAKUは打つ手が無かった。
「続けなさい。うろたえずに。認めたら。全て犯されます。」
HAKUの意を察したのんのんは叫んだ。
「どうなんだ。。。。。?」
強めた語尾は直接キリナに襲いかかっていく。
「はぁ。。。。はぁ。。。。うにゃぁ。。。。。わたしにも。。。。ください。。。。王子。。。。。」
テロルはあやちん姫をのんのんの元へ投げ出した。
のんのんは懐でそれを受け止めてあやちん姫を抱きかかえる。
見据えたテロルは不敵な笑みを浮かべて喜んでいた。
「くっくっく。。。。そうか。。。。使えるぞ。このカラダ。。。。そうか。。。。神の子のカラダだったか。。。
お前達の結界。見事なものだ。しかしな。見えるぞ。全てが見えるようになるまでにはいかんがな。」
のんのんはその言葉に確信した。
「全てがつながりました。王の帰還。もうすぐそこまで来てますね。」
テロルに全身全霊を向けて放った一言。
「話は早い。そうなれば迎え撃つまで。退屈な日々ももうこれで終わりとしよう。天の力と魔の力。
挟まれるお前達虫けらの出る幕はないと思うが良い。もう、誰にも止められぬぞ。くっくっく。。。。。
しかしオマエの力なかなかのものだ。そういうのを呪解・呪回・受戒。とも言ったか?俺様のこの禍々しき
胎動をこうも和らげるとは大したものだ。さすが全てを解くものと言われている事はあるな。幻魔導師のんのん。
かつてオマエが従えしこの半身がオマエを思い出させてくれたわ。」
のんのんはすっとテロルを見据えて返した。
「あまり侮られると怪我をしますよ。我が名において全てを犠牲にあなたを滅する事もできます。
が、それをしたら人の道に外れます。それに、人であり神である主に嫌われるわけにもいきませんので、、、、
そろそろお引き取り願いませんか?」
のんのんの視線はテロルを射抜くように鋭く冷たい。
張り詰めた糸が切れんとしたそのときテロルは応えた。
「まぁよい。では。存分に殺しあおうぞ。後程な。。。。。。」
テロルの姿はまもなく禍々しいオーラと共にかき消されていった。
「ふぅぅぅぅぅ。。。。。。ぎりぎりでした。。。。。。」
のんのんはその場にしゃがみこんだ。
駆け寄るHAKUとゆうこ副長。
「だ、大丈夫ですか。。。師匠。。。。。。」
ゆうこ副長ものんのんを抱きかかえる。
「のんのん様。。。。。。」
「うーん。。。ゆうこちゃんは相変わらず柔らかくて気持ち良いですねぇ。。。。。」
ゆうこ副長の柔肌を堪能するのんのん。
「よし!大丈夫!えっと。。。あやちん姫!!!」
そっけなく介抱を解かれたのんのんは地面に後頭部を打ち付けた。
「ぐ。。。。だ、だいじょうぶでしょう。。。。。しばらくは動けませんけど。」
あやちん姫はぐったりとしながらも寝息を立てている。
「どうしたの?」
「どうにしたのかしら?」
「どうだった?」
特攻さんたちはキリナの様子を見て興味深深に問いかける。
半分脱げ掛かったパンツに指を入れたまま正気に返るキリナ。
とたんに赤面してその場に座り込んだ。
「は、はじゅかしぃ!!!!!!!!!!!」
隠れる場所も無く頭を地面につけるキリナ。
頭隠して尻隠さず。。。。。夢中でいじっていたせいで尻は半分見えていた。
そっちのほうがはずかしいんじゃ。。。。。。
特攻さんはそう思った。。。。。。。
「しかし。。。。これはひどい。。。。。。。さすがといいますか。。。。。」
七の面々を覆っていた結界の外の木々は枯れ果て草は根絶やしにされ広大な荒地に変わっていた。
「とにかく城に戻りましょう。」
のんのんは七の面々を連れて城に戻る事にした。
続
しかも結構な力の持ち主。。
テロル=王子の半身??
それとも、転生して偶然手に入れたもの??>王子の姿。。
王の帰還??
七色使い??
また謎のキーワードが。。。
でも、いろいろオチが付いてるところがいいね~♪
のんのんしかり、キリナしかり。。